発達障害とか運動障害とか言うときの「障害」という言葉は、「異常」と同義(3/4)

◆「発達障害」と「運動障害」を例に確認する

 いま、確認したことをまとめますね。


 身体に起こる出来事を一点のせいにする医学にとって、ひとを異常と判定するというのは、そのひとのことを、「身体のなかの或る一点によって、正常になるのを妨げられている」と見なすことである。そして、医学は、「身体のなかの或る一点によって、正常になるのを妨げられている」というそのことを、世間の語法にならって、障害と表現してきた、ということですね。


 要するに、つぎの3つが同義である、ということですよ。

  1. 異常
  2. 身体のなかの或る一点によって正常になるのを妨げられている
  3. 障害


 このことを、具体例を使って、最後に簡単に確認しておきましょうか。


 発達障害、はどうですか。その場合、つぎの3つが同義語になっているのではありませんか。

  1. 発達異常
  2. 発達が脳のなかの或る一点(原因)によって正常になるのを妨げられている
  3. 発達障害


 いっぽう運動障害、はどうですか。その場合は、つぎの3つが同義語になっているのではありませんか。

  1. 運動異常
  2. 運動が身体のなかの或る一点(原因)によって正常に起こるのを妨げられている
  3. 運動障害


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