◆「発達障害」と「運動障害」を例に確認する
いま、確認したことをまとめますね。
身体に起こる出来事を一点のせいにする医学にとって、ひとを異常と判定するというのは、そのひとのことを、「身体のなかの或る一点によって、正常になるのを妨げられている」と見なすことである。そして、医学は、「身体のなかの或る一点によって、正常になるのを妨げられている」というそのことを、世間の語法にならって、障害と表現してきた、ということですね。
要するに、つぎの3つが同義である、ということですよ。
- 異常
- 身体のなかの或る一点によって、正常になるのを妨げられている
- 障害
このことを、具体例を使って、最後に簡単に確認しておきましょうか。
発達障害、はどうですか。その場合、つぎの3つが同義語になっているのではありませんか。
- 発達異常
- 発達が、脳のなかの或る一点(原因)によって、正常になるのを妨げられている
- 発達障害
いっぽう運動障害、はどうですか。その場合は、つぎの3つが同義語になっているのではありませんか。
- 運動異常
- 運動が、身体のなかの或る一点(原因)によって、正常に起こるのを妨げられている
- 運動障害
今回の最初の記事(1/4)はこちら。