医学に差別されてきたのは、そしてされていくのは、「標準より劣っている」とされるひとたち(3/5)

◆異常と決めつけられ、差別されるのはどのグループか

 だとすると、どうなります?


 当然、グループA標準的なひとたち」は、そのイメージに合致していることになりますね。


 医学はその「イメージに合致している」ことを問題無しとし、そのひとたちのことを正常ということにするのではないでしょうか。


 いっぽう、残り2グループはどうなるでしょう。


 グループB「標準的なひとたち(A)より優れているひとたち」とグループC「標準的なひとたち(A)より劣っているひとたち」は自動的に、そのイメージには合致していないことになりますね。


 では、その「イメージに合致していない」ことを、医学はどう捉えるのか。


 グループB標準的なひとたちより優れているひとたち」については、その「イメージに合致してない」ことを、問題無しと見て、いや、それどころか、喜ばしいことと受けとって、そのひとたちのことを、天才(正常の一種?)ということにするのではないでしょうか。


 そして反対に、グループC標準的なひとたちより劣っているひとたち」については、そのイメージに合致していないことを、問題視して、そのひとたちのことを、異常ということにするのではないでしょうか。


 いま言ったことをまとめます。グループA、B、C、はそれぞれ、医学に、つぎのように判定されるのではないかということでした。

  • A.正常
  • B.天才(正常の一種?)
  • C.異常


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